【判例紹介】婚姻後、一度も同居したことがない夫婦間における婚姻費用分担請求が認められた事例(東京高裁令和4年10月13日)

どのような事案だったか? 妻Xと夫Yは、令和2年8月に婚姻しましたが、婚姻後も同居しないまま週末会うだけの生活を続けていました。令和2年10月、夫Yが同居を求めたものの、妻Xがそれを拒否したことから、その後は週末に会うこ […]

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【判例紹介】財産分与として、夫婦が飼育していた犬の帰属について判断した事例(福岡家庭裁判所久留米支部令和2年9月24日)

離婚の際に財産分与として、夫婦が飼育していた犬3頭の帰属について判断した事例について紹介します。財産分与は夫婦の共有財産を分ける手続ですが、そこには様々な考慮要素があります。

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【判例紹介】父母以外の第三者で事実上子を監護していたものが子の監護をすべき者を定める審判を申し立てることが違法とされた事例(最高裁判所第一小法廷令和3年3月29日決定)

子の祖父母が面会交流の審判を申し立てることは可能でしょうか?この問題について、最高裁判所は、祖父母からの申し立ては不適法であると判断しました。面会交流に関する最新判例について、弁護士が詳しく解説します。

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【判例紹介】未成年者の心情を考慮して、直接的な面会交流ではなく、電話や手紙による間接交流が相当であると判断された事例(奈良家庭裁判所審判令和2年9月18日家庭の法と裁判39号79頁)

子の恐怖心や親子関係の複雑さを踏まえ、奈良家裁は直接面会を見送り、電話は年3回(春・夏・冬休み)、手紙は2か月に1回、贈物は誕生日とクリスマスのみという詳細な間接交流ルールを定めました。6分類の視点で子・同居親・別居親の安全と心情を総合評価し、「子の利益を最優先」という現在の運用を具体化した点が特徴です。面会交流を巡る当事者は、裁判所が重視する事情を意識し、子どもの状況を具体的かつ丁寧に伝えることの重要性が示唆される判例です。

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